ギリ健、メンヘラな猛毒のブログ

社会不適合者が戯言を吐いているブログです

附属池田小事件 宅間守③

高校時代

宅間は地元の工業高校に入学しました。同級生にはダウンタウンの松本仁志がいたそうです。とは言っても、当時は学年に300人もいたので、関わりはないでしょう。当時の宅間を証言している同級生の言葉があります。紹介します。

 

掃除用具に小便をしたりと、突拍子もない事をする奴だった。

 

先輩3、4人に追いかけられていて、「助けてくれ!」と叫びながら走って逃げていた。

 

一匹狼的な、どのグループにも属さない孤立した奴で、誰一人友達がいなかった。自分勝手な性格で、人に合わせることなんか全然無く...

 

小、中学生の時とほとんど変わらないですね。ただ最後のは何だかカッコ良いですね。私も高校の3年間ガチのぼっちだったのですが、それが恥ずかしいと思って、体育館の裏や階段の下で時間潰していました。休み時間はひたすら寝たフリをしていました。人の目を気にしてばかりいて、ただただ窮屈に過ごしていました。さすがに便所飯はしませんでしたが...

 

初めての強姦事件

宅間は高校2年生の時に、中学生時代の同級生の女の子を単車でドライブした後に、堤防で口に布を詰めて、強姦する事件を起こしています。被害者の証言では、電話で何度かやり取りして、礼儀正しく、しっかりとした印象があった、デートもしたりとそれなりに親交があった様です。

 

普通に付き合おうと思えば出来るのに、何故か強姦する宅間。後々の宅間が言うには、「デートに行っても、その過程を何も楽しいと思わない」「ただやりたいだけ」「今日のセックス、明日のセックス」と人と情緒的なつながりを作る事が根っから分からないとの事でした。

 

また驚くべき事にこれが宅間の初体験です。初体験を強姦という形で行う、貞操感が薄く、女性を物のように扱うこの男はやはり、反社会性パーソナリティ障害だったのではと改めて思います。 

 

あと追記ですが、その強姦した女の子が通っている学校にわざわざ編入もしています。その女の子と目が合った時に宅間はニヤーと笑っていたそうです。ただの偶然だったのか、狙ってやったかは分かりませんが、狙ってやりそうな所が怖いです。

 

こんな好き勝手やっている男ですが、この頃から本格的に神経質な面を見せるようになります。

 

初めての精神科受診

宅間は10代頃より精神症状を見せるようになります。

 

バスに乗っていて人の手が自分の服に触れると、汚れが着いた気がする。

 

ソフトボールの試合で三塁を守っている時に急に漢字が気になり、試合そっちのけで空に文字を書き出す。

 

母親との口論で言い返す内容をテストの隅に書いていたら、夢中になって、時間をロスしてしまう。

 

外を歩いていて、人の身振りが自分に因縁をつけたように思えて、怒りが沸いてくる。

 

心の声が漏れているような気がしてならない。

 

行動そのものは他人なんか意に介してないかのような行動をとるのに、猜疑心が強く、強迫性障害のような思考が多く、またADHDの症状まで見られます。これだけ複数で複雑な精神疾患に悩まされているのは地獄だったと思います。宅間とはタイプが違いますが、私もいくつも精神疾患がある為、この辛さは分かります。精神疾患が重なり合うと本当にカオスです。

 

症状同士が打ち消し合うどころか歪な形で出て来ます。私はうつ病ASD、社交不安障害がありますが、そのどれとも言い難いような症状が出ます。最近ASDADHDの併発が話題になっています。この二つが併発すると、こだわりが強いのに、飽きっぽく持続しないみたいな矛盾した症状が出てきます。精神疾患も単体なら分かりやすいですが、複数だと対処もしづらいです。医師も判断が難しいものになっています。

 

宅間も相当辛かったらしく、当時の手記が残っています。以下原文。

 

「僕は極端な被害妄想者です。これは、約五年前からわかっていました。しかし最近ものすごくひどいのです。夜も眠れません。たとえば、自分の仕草、たとえば右手を上げたとするとなぜ右手を上げなくてはいけないのだとか、右手を上げているのを他人が見たらどう思っただろうとか、単車に乗っていて、安全確認のために左を見たとする。他人はどう思っただろうかといろいろ考えたくもないのに考える。他人から、どういうふうに写ったとかばっかり考える。それとか、たとえば友達のAとBがいたとする。僕は、Aと話しをする。Bは話しの内容をわからない。Bは、どういうふうに解釈しただろうかなどいろいろで、次々に僕を襲ってくる。人と話しも出来ない状態です。たとえば、お母さんに親孝行しようと思ってなにかしたとすると、親はどう思っただろうか、気持ちが通じただろうか、悪いように思われてないだろうか、いやになるほどだ。生きていても仕方がない。死にたい。実際に人から言われてない事でも、こない言われたらどう答えたらいいんだ。こう言われて、もしだまっていたらどう思われるんだ。なんか監視されているみたいだ。仕草一つも満足に出来ません。先生僕を助けて下さい。(この文をていねいに又は、文章の意味をわかりやすく書けなかったのは、だれかにじゃ魔されているみたいな気がする。まるで警察に密告する際に殺されるように)」

 

宅間が書いたとは思えないほど、弱気な文章です。内容もとても繊細な感じです。後半の監視云々はよく分かりませんが、人の目を過剰なまでに気にするその姿はまるで私そのものです。宅間と私は全く正反対の人間ですが、重なる部分が多いです。宅間は社交不安障害では間違いなくないですが、妙に被る部分があったので気になりました。宅間の人格は知れば知るほど掴みどころがないと言うか、複雑怪奇な人だと思いました。

 

このときは神経症という、無難な診断をされています。正直診断が付けづらかったのではと思われます。

 

その後の宅間は小型バイクの免許しか持っていないのに、400ccのバイクを買って家出からの無免許運転で警察に保護されたり、担任の先生を殴ったりしたのを機に退学します。中退した後はタガが外れたのかいくつもの強姦事件を起こします。運が良いのか、どれも警察沙汰にはならなかったそうです。そのあとしばらくアルバイトをしたのち、憧れであった航空自衛隊への入隊を果たします。

 

しかしなったのも束の間、今度は未成年の家出少女を下宿に泊めて、セックスしたのがバレて依願退職を勧められて実質クビになります。もはや性獣ですね。金、暴力、SEXを地で行っています。その後21歳になった宅間は人生の転機が来ます、悪い意味で。