ギリ健、メンヘラな猛毒のブログ

社会不適合者が戯言を吐いているブログです

不朽のガロ系漫画、ねこぢる

こんにちは、猛毒です。今回は私の好きなガロ系漫画のねこぢるについて語りたいと思います。ここ最近、ハマりだしたので紹介します!

ガロ系とは...

社会批判、障害、貧困、犯罪、この世の理不尽などを痛烈に描く漫画の事を表します。ガロというのは「月刊漫画ガロ」の雑誌名が由来です。そこに連載する漫画家達が奇抜、奇才な漫画を描く為、総称して言われる様になりました。有名な方だとゲゲゲの鬼太郎の作者である水木しげる刑務所の中の作者の花輪和一がいます。ちびまる子ちゃんの作者のさくらももこガロ系ですね。

ガロ系はブラックユーモアの効いた作風が多く、アングラコンテンツですね。初期のちびまる子ちゃんが分かりやすいと思います。今こそだいぶ子供向けになりましたが、初期は子供向けではない内容が多く、今放送したら、問題になりますね。あのキレッキレの内容がガロ系の良さですね。

ねこぢるにハマった経緯

youtubeをネットサーフィンしていたら、偶然、アニメ化されたねこぢる作品を見て、あの世界の虜になりました。初めて見たかちくの巻きは衝撃を受けました。豚が屠殺されてトンカツにされる話です。リンクを貼っておきます。おそらく許可を得てアップロードされているとは思えないですが、この動画しか見つからなかったので、公式を見つけたら貼り直します。

https://m.youtube.com/watch?v=n4YTuFlH2pM&pp=ygUM44Gt44GT44Gi44KL

私はこの動画を見て、電子書籍を購入したので、まあOKにして下さい。

ねこぢるについて

掲載していた雑誌や作品によってねこぢるうどん、ねこぢるだんご等、名称は変わっていますが、作者の夫でも共同執筆者であった山野一のあと語りでは特に意味はなかったと語っています。なんとなく名前をつけて変更していたので、一括してねこぢると読んでも間違いではないと思われます。ややこしくて分かりづらい方はLINE漫画のねこぢる大全・下と上に大方まとめられているのでこれを購入すると良いと思います。

ねこぢるの世界観

基本的には一話読み切りの形です。なので主人公が変わる事もありますが、主役は猫の姉弟のにゃーことにゃっ太です。主要人物を紹介します。

にゃーこ

猫の姉弟の姉の方。スカートを履いていて、小学校ににゃっ太と通っている。性格は子供らしく明るいが、幼い故の残酷さもある。死者が出ても動かなくなったと言い、死への実感がない様に感じる。死に動じる様子がなく、故意でなくとも数々のキャラを死へと導く事が多い。身体能力も子供とは思えない程高く、大人や動物も怪力で惨殺する場面がある。豚や虫を軽視しており、より扱いが酷くなる。

にゃっ太

弟の方。姉の方が語彙が多いがにゃっ太は幼くにゃーと言った鳴き声のみ。例外でバカの巻きではバカという言葉を覚えて、バカとだけ言っている。にゃーこと同じく、死にビビる事がない。

にゃす江

にゃーことにゃっ太のお母さん。この世界では常識的な方で、諌めるシーンが多い。それでもぶっ飛んだ場面も見られる。

にゃん五郎

にゃーことにゃっ太のお父さん。普段から一升瓶の焼酎をラッパ飲みしているアルコール依存症。無気力で話しかけられても一切応答しない。セリフは「・・・」のみ。一度だけアルコールがきれて、禁断症状が出た時に「ふごー」と言ったのが唯一のセリフ。しかしこの世界では最強と言っても過言ではなく、一撃のパンチ、蹴りで人や動物を殺害する力を持つ。また耐久性もハンパなく、刀で頭を切られても血を出すだけ、火だるまになっても無傷で痛がる様子もない。感情を全く見せる事がないが、酒を飲むのを邪魔されると、問答無用で相手を殺害する。

豚への扱いがとにかく酷くて笑える

この世界では人や動物が出てくるのですが、豚への扱いがとにかく酷いです。順位で表すと

猫=神様>>>人>犬>猿>鶏>虫、カエル>>>>>>>>>豚(圧倒的な差)があります。猫や神様は酷い目に遭わないですが、後は碌な扱いを受けていないです。一応順位にしてますが、後は似た様な物です。しかし豚だけはとにかく酷いです。例を上げると屠殺される、溺れているのを見殺しにされる、内臓が出るほど強く轢かれる、リンチされるとメッタメッタです。設定も貧乏だったり、家畜だったりとゴミみたいです。カスブタ、ゴミブタ、ビンボー豚、豚は嫌いだから、ブタみたいな奴とありとあらゆる罵倒をされています笑。死なずに済む回はほとんどないです。名前もおそらく別個体でもぶたろー、ブタ郎、ぶ太郎で名前も適当です。名前が変わらないので何度も死んでいるか、どうでも良くて名前を変えてないかのどちらかです。

なんで豚だけが扱いが酷いかと言うと、作者がただ単に豚が嫌いだからです。何かの風刺とかではないようです。作中でも豚は他のキャラから会話を無視される、警察も豚が被害者だと知らんぷりなど、徹底されています。

文字に起こすとだいぶ酷いですが、何故か惹かれるものがあります。可愛らしい絵なのに内容が理不尽で救いようが無い話が多いです。上手く言い表せないのですが、あの世界観に惹かれます。ねこぢるワールドと言っても良さそうな独特の雰囲気があります。万人受けはしなそうですが、好きな人は好きだと思います。

私の好きなエピソードランキング

5位 FBI捜査官の巻き

自分の事をFBIの捜査官だと思い込んでいる近所の精神異常者のホームレス、自称クルパーがお金が足りずに弁当を買えなかった為にボコられる。にゃーことにゃっ太を殺害して、弁当を奪おうとするも、トラックに轢かれて死ぬ話。

4位 万引きの巻き

勝手にスーパーのお菓子を食べていたにゃーことにゃっ太に注意した老人が、にゃーこに濡衣を着せられて、万引き犯にされてしまう話。

3位 ロケットの巻き

年金を全てつぎ込んで作った平米500円の板製のロケットを発明家?の爺さんが火星に向けて飛ばすも、ロケットが炎上して、ロケットに乗っていた爺さんと不時着先にいた婆さんが爆死する話。

2位 おまつりの巻き

にゃーこ、にゃっ太、ぶ太郎の3人でお祭りに行くも、綿菓子も食べず、金魚掬いもしないぶ太郎。にゃー子達が理由を聞くも「別に食べたくないから」「別にやりたくなかったから」と嘯くぶ太郎。にゃーこ達は貧乏で小遣いを持たせて貰えなかったからだとぶ太郎に言う。図星を突かれたぶ太郎はキレて金魚を地面に投げつけて踏む。それに怒ったにゃーこ達はぶ太郎をフルボッコにする。するとぶ太郎は「おいらも金魚がほしかったんだよぉー」と地面に突っ伏して泣き出す。それを見たにゃーこ達は同情するどころか、「ビンボーぶた、きんぎょかえせっ!!」と石や棒で追撃でリンチしておしまい。

1位 かちくの巻き

にゃーこ家で買われているぶたろー一家。豚という理由で座敷に上げるなと叩き出され、豚にプリンはやるなと言われ、餌を食べ、地べたで寝る日々。最後はトンカツになる事が決定して、屠殺される際に命乞いするも、無惨に屠殺。最後ににゃーこが弟豚に元ぶたろーのトンカツをあげて、無邪気に食べる弟豚の隣でセックスする豚の両親が映し出されて終了。

 

他にも好きな話はありますが、特にお気に入りなのを選びました。5位のFBI捜査官の巻き以外はアニメ化されています。内容が内容なので人は選びますが、ハマる人はハマると思います。きっと文章で説明されるよりも見た方があの世界観は伝わると思います。是非興味があったら一度読んでみて下さい。ここまでお読み頂き、ありがとうございました!