こんにちは。猛毒です。今回はシリアルキラーの種類、類型についてまとめて行きたいと思います。※私は専門家ではなく、ただの趣味が高じて調べているだけの素人です。シリアルキラーを調べていく中で共通点、一定の法則があると思い、記事にする事にしました。私の造語もあります。そこは説明していきます。
シリアルキラーの定義
シリアルキラー(英: serial killer)とは、一般的に異常な心理的欲求のもと、1か月以上にわたって一定の冷却期間をおきながら複数の殺人を繰り返す連続殺人犯に対して使われる言葉である。by wikipedia
とありますが、実は定義は曖昧です。シリアルキラー大国でもあるアメリカの捜査機関FBIでも解釈に難儀しています。というのもシリアルキラーは実に多種多様で定義が非常に難しいです。ある時期では3人以上を一定期間に殺害していればシリアルキラーだとしていました。ちなみに日本では2人以上で連続殺人犯(シリアルキラー)の扱いです。期間については曖昧で最低でも一か月としている事もあれば、数週間、数日の感覚でも場合によってはシリアルキラーとしています。
ここら辺はあまり拘らなくて良いです。ある程度の期間に複数人殺害していればシリアルキラーで良いかと思います。
種類について
ここからは私の独自の種類別となります。それでも一応網羅出来ていると思います。
フィールド型、秩序型
皆さんが思う典型的なシリアルキラーです。映画やドラマに出てくる最も多いタイプです。車や交通機関を使い、活動範囲が広く、国境、州や県を跨いで活動するタイプです。被害者は大体、売春婦やホームレス、ヒッチハイク、薬物中毒者、同性愛者など、社会的弱者かつ、行方不明になってもすぐに周りに感知されない人を主に狙います。その為、被害者の数が飛躍的に増える傾向があります。
動機としては性的な物が多いです。手口としては強姦からの殺害が多いです。拷問やネクロフィリア、遺体の損壊など、犯行を重ねるごとに過激になっていく事が多々見られます。ヒッチハイクで拾う、お金を払って車に連れ込む、薬物や酒を餌に誘うなど多種多様です。相手のニーズに合わせて、誘い文句を変えていきます。知能も高い傾向にあり、社交的な人物が多いです。しかし精神疾患や薬物乱用など問題を抱えており、行動も不安定な面が見られます。犯行が上手くいく事に慢心して、ボロが出て捕まります。職業はトラック運転手や無職、学生など比較的、自由に動けるかつ、行動範囲が広いものが多いです。その為遺体の遺棄も広範囲になります。ポンポンとそこら辺に捨てます。
フィールド型という名称はアグレッシブに外で犯行に及ぶ点から私が名付けました。
代表的な人物
テッド・バンディ ヘンリー・ルーカス
ジェラルド・スタノ ジェラルド・シェイファー
ランディ・クラフト ウィリアム・ボーニン
ジョエル・リフキン ロバート•ベン・ローデス
※日本
吹上佐太郎 大久保清 小平義雄
宮崎勤 他多数
半フィールド型
この手のシリアルキラーは外で被害者を物色しますが、犯行は家であったり、自分の身近な所で行います。死体の遺棄も家の周辺である事が多いです。活動範囲がフィールド型に比べて狭いです。犯行形態はこちらの方が周囲の目を気にせず自分のペースで行える為、残酷、陰湿になる事が多々あります。ゆっくり時間をかけて被害者をいたぶります。写真を撮ったり、遺体と一緒に過ごすなど、密接な関係を結ぼうとします。
代表的な人物
ジェフリー・ダーマー ジョン・ゲイシー
パトリック・カーニー デイヴィット・パーカー・レイ
ゲイリー・ハイドニック デニス・ニルセン
※日本
白石隆浩(座間9人アパート殺害事件)鎌田安利
強盗型
性的動機がなく、金専門的で犯行に及びます。殺害方法も拘りがなく、その場にあるものを使用するなど、計画性も薄いです。犯人は文字通り生活困窮者です。発展途上国にこの傾向は多々見られます。日本で多い連続殺人はこの型です。
※日本
古谷惣吉 勝田清孝 澤地和夫&猪熊武夫
混合型
性的目的と金銭目的を兼ねたタイプです。ただこのタイプは性的目的が主で金銭はついでって感じです。どのシリアルキラーも物品は大なり小なり奪うのでこの種別は微妙です。
代表的な人物
楊新海
※日本
日高広明 北川晋
精神疾患型
どのシリアルキラーも精神疾患は多かれ少なかれあるのですが、このタイプは犯行の理由が精神疾患が一番の理由です。常人には理解しがたい理由で犯行を犯します。他も大概ですが。基本的に無計画で無差別です。その為すぐに捕まりますが、何かの手違いで逮捕が遅れると被害が甚大です。警察の操作も意に介しません。捕まるまでひたすら突き進みます。
代表的な人物
リチャード・チェイス ハーバート・マリン
親族型
シリアルキラーの典型例の他人を狙うをひっくり返すタイプです。赤の他人を殺すから自分に操作の手が伸びないのを利用しません。犯行動機は遺産目当て、カッとなってなど、場当たりです。犯行期間も数年空くなど、殺人を快楽としないです。他のシリアルキラーと違い、思い立ったら行動します。保険金殺人などが最も多く、身近な人間を手にかけます。調べていて思うのですが、何故バレないのか不思議でなりません。
代表的な人物
ロレンソ・ギルヤード
※日本
大山清隆
射殺型
このタイプは動機も不明確で事件の犯人も要領を得ない事を言います。とにかく謎が多いです。家庭や金銭での悩みなど色々あったと思われますが、本人が語らないです。手口は銃での射殺一択です。ほぼ男性です。何か要領を得ない発言が見られます。個人的な主観ですが、射殺型は普通の人っぽいです。性的でもない、金目的でもないと射殺自体に重きを置いています。日本は銃社会ではないのでまずないタイプです。
代表的な人物
デヴィッド・バーコウィッツ ロバート・イェーツ
死の天使型
病院関係者が知識を悪用して、患者や利用者を殺害するタイプです。被害者が死が間近な事もあり、死んでも不自然に見られなく、発覚も遅れ、被害者の人数が数百人規模まで膨れ上がることも珍しくありません。動機としては患者の苦しみを無くすため、自分の力を見せたかったなど、代理ミュウヒハウゼン症候群が多いです。またこの患者は生きていても仕方がないと自分なりの正義が理由がある事もあります。
※代理ミュウヒハウゼン症候群
身近な人や病気や怪我に見せかけて、その人を看病する自分を素晴らしい人物に見せようとするもの。わざと致死量の薬物を与え、救った自分の功績を周囲にアピールするなど。この過程で死んでしまい、結果として連続殺人となってしまう。
代表的な人物
ハロルド・シップマン チャールズ・カレン
ドナルド・ハーヴェイ
※日本
久保木愛弓(患者の家族に処置を手間取り、怒られるのが嫌だった為、自分の勤務時間外に患者が死ぬ事を目論んだ。)
毒殺型
女性のシリアルキラーに非常に多い型です。男性と違い、絞殺、射殺、刺殺と力がなく、出来ないので、毒殺という型でジワジワと身近な人をお金や排除目的で殺します。男性でも見られます。手軽に殺せる分、選ぶシリアルキラーはいます。金銭目的が圧倒的多数です。
女性
ドロシア・プエンテ サンテ・カイムズ
男性
関根元&風間博子(女性) 上田宜範 グレアム・ヤング
女性のシリアルキラーについて
大体のシリアルキラーが男性です。90%を男性が占めているとある研究で言われています。それでも女性のシリアルキラーはいます。有名どころで言えば、アイリーン・ウォーノスですね。彼女は売春をしながら、客の男性を射殺していきました。ディズニーランドに行く道へ死体を遺棄していた事や前代未聞の犯行からアメリカでは有名な存在です。私の類型ではフィールド型になると思います。FBIでも女性のシリアルキラーのタイプでアイリン・ウォーノス型、サンテ・カイムズ型と言われる程です。
まとめ
長々と書きましたが、これでもシリアルキラーについてはまとめきれてません。シリアルキラーは最初の犯行を犯した後、警察に逮捕される事を恐れて、次の犯行まで間隔を空けるのですが、中には各犯行が数年空くというグリム・スリーパー(中々逮捕されず、次の反応まで数年、十数年空白期間があった)みたいな事もあります。今回の記事では未成年者による連続リンチ殺人事件は省きました。あれも連続殺人といえば、そうですが、これも含めるとテロもどうなるかと思ったので。
この記事ではあくまで単独もしくは2人で行った犯行をまとめました。シリアルキラーは複数人で犯行はしないという定義に沿いました。じゃないとややこしくなるので。テロやリンチは別物にしました。私自身、あまり興味がないので。
シリアルキラーの黄金期は1970年代から1990年くらいですかね。車が誰にも手に入り、科学捜査もあまり発展していない時期に彼らは暗躍しました。今でもちらほらと聞くように今、この瞬間にも動いている事でしょう。アメリカでは常に30人〜50人のシリアルキラーが活動していると言われています。実際、追えないほど事件の続報が流れています。発展途上国ではこれからと言わんばかりです。
古代からもその存在は認知されており、これからも増え続けると思われます。